【お墓は生前に建てた方がお得⁉】
2025年07月01日
いきなり不謹慎なことを書いてしまいました・・・
お墓を建てるのに「損か得か」という表現は適切ではありませんが、相続発生後に相続人の方からのご相談で聞かれることがあるので、今回はこのお話しをしていきます。
相続が発生した後にご相談に来た相続人の方から「これからお墓を建てますが、これは相続税の計算上マイナスできますか?」と聞かれることがよくあります。答えは「できません」。相続発生後に支出するお墓建立の費用は相続税の計算上、相続財産から控除することができる「債務及び葬儀費用」には該当しません。
しかしこの支出を相続の発生前、つまり被相続人となるべき方のご生前に行っている場合には、結果的に相続税が減少することになります。なぜかというと、生前にお墓を建てればその支出をすることにより財産(現預金)が減少し、その支出をしてお墓という財産が増えることになりますが、お墓(墓所霊廟など)は非課税なので、相続税の課税対象は減少するだけとなり、結果的に相続税が減少することになります。
単に相続税を下げることだけを目的にお金をかけて「必要もないのに」お墓を建て直す、といったことはナンセンスですが、もしお墓を建てる必要があるのであれば、「どうせ建てるなら生前に」をご検討いただければと思います。
結びでまた不謹慎は表現をしてしまい、大変失礼いたしました・・・